天真爛漫




 「やっほールックーん、てあれ。お話中?」
 「よおシュウユウ。今から出んの?」
 「いいところに来たねアホ軍主。この放蕩息子をどっか連れて行ってやってくれない?」
 ビクトリア城石版前。
 いつもなら大体一人で佇んでいるのだが、そこには放蕩息子ことシーナがいた。
 「あー、むしろルック迎えに来たんだけど」
 「また? 毎回毎回いい加減にしてくれる」
 「つーかアホ呼ばわりは怒んないの?」
 面白そうなシーナの質問ににこっと笑顔を向け、
 「ルックの毒舌にいちいち反応してたらきりないよ。シーナだって放蕩息子呼ばわりされてるけど?」
 「あ、俺? ほら俺は心が広いから」
 逆に問い返されるがシーナもまた笑顔でかわす。
 「で? 今日はどこいくの?」
 「……今日? 今日はね……」
 ごく普通に出されたその質問に、それまで笑顔だったシュウユウの顔が沈み、かわりに全身から黒い何かが噴き出す。
 うっそなんで何か地雷踏んだっ!?
 思わず青ざめるシーナ。しかし今更逃げられない。
 しかし対照的に全く興味なさげだったルックの目に強い光が宿り、確認するかのようにシュウユウを見つめる。
 くくくくく、と粘りつくような笑い声をあげ、再びゆうっくりと顔を上げる。
 「今日は、じゃなく今日も、なんだけどね……」
 その言葉にルックはやはり、と頷いて石版に立てかけていたロッドをとり、シュウユウに近づく。そのいつもの無気力無関心ぶりからは想像も出来ないやる気に、一体なにが起こっているのかと、ますますシーナは混乱する。
 「モクモク、だね」
 「そう、モクモク。今日こそは……」
 「そうだね」
 「…………モクモク?」
 そのまま立ち去ろうとする少年二人の意味不明な会話に思わず呟いてしまう。
 すぐに失敗を悟りはっと口を押さえるが遅かった。
 折角いなくなろうとしていた少年達が、振りかえる。
 どす黒い何かを放ちながらシュウユウがにいぃと笑う。
 「ああ、ごめん無視して。そうだね、シーナもおいで……」
 そして手をさし伸ばす。それは間違いなく混迷へと招く悪魔の手。
 はっきりいって取りたくない。しかし払いのけるのも怖い。
 「……おぉ」 
 しばしの躊躇の後、結局その手をとることにした。



 やってきたのは森の村。
 さんさんと照りつける太陽の光をあび、ゆっくりと伸びをしながらシーナはほがらかに笑う。
 「なんだよ二人して。ムササビ探しならそう言ってくれればいいのに。もう俺何事かとすっげえビビッちゃったよ?」
 モクモクねー。どっかで聞いた名前だと思ったんだよ。
 未知への不安から開放され、屈伸運動まで始めているシーナの頭にどさっとなにかを置くシュウユウ。
 そんな顔じゃ敵だって近づかないというルックの言葉をうけ、少なくとも表面上のゲージは戻っている。
 「元気そうだね。じゃあこれ空けて持って歩いて」
 「痛!? てか何これ」
 落す前に頭に手を伸ばし、置かれた何かを手に取る。
 顔ほどの大きさをした長方形の保存容器。
 蓋を開けると、閉じ込められていた香りが一気に広がった。
 「……カレー?」
 「そう。カレー」
 「そんなことも聞かなきゃ分かんないなんて、目も鼻も悪いようだね」
 当たり前のように頷くシュウユウ達を尻目に、カレーがぎっしりと詰まった容器を呆然と見つめる。
 「いや見ても嗅いでも分かるけどね。なんで、カレー?」
 至極もっともな質問にシュウユウは目を細め簡潔に答える。
 「モクモクが好きなんだって」
 「匂いの強い料理だからね。この広い森でどこまで効果があるかはともかく、僅かでも可能性があるならね」
 「……さようですか」
 「わかったならさぁ行こうか。うふふふふモクモクーん。今日こそは捕まえるよぉー」
 まだ微妙に壊れているらしい。
 不気味極まりない笑い声をあげながらシュウユウはゆらゆらと歩き出した。
 


 「……ううう。今日もいない……」
 「俺もあきたー。なー、村でちょっと休もうぜー」
 「今日はまだ4時間も経っていないよ。体力馬鹿のあんた達がこれくらいで音をあげてどうするのさ」
 ぐったりとしたシュウユウに追従し、ずっとカレーを抱えたままのシーナも情けなさそうにいう。
 「だってずーと同じとこしか歩いてないじゃん? それにそんなやる気だしちゃって、ルックらしくないよー」
 「……8日」
 「は?」
  良く分からない言葉に疑問符を浮かべるシーナ。しかしその言葉に再びシュウユウがくきゃきゃきゃきゃ、と心臓の弱い人は聞いてはいけないような笑い声を上げるのに、まさか、と呟く。
 「そう……そのまさかさ。今まで8日間、時間の許す限り僕らはただここを歩き続けている」
 「きょおでここのかめぇー。いちにちへぇきんぢゅうじかーん」
 無表情ながらも瞳にひたすら陰惨な光を宿すルックに、言語中枢まで狂ってきたシュウユウ。嘘だろ、と言いたいがあくまでも真実だと二人の様子が語っていた。
 「……ずっと、ムササビ一匹の為だけに、そこまで?」
 軍主と魔法兵団長が?
 馬鹿じゃねえのこいつら?
 シーナの思いを正確に読み取ったのだろう、ぴくり、と柳眉を跳ね上げ、ルックが一歩近づく。
 「あんたが何いいたいのかは予想がつくよ。僕だって最初はそう思ったさ。だけどねシーナ。それまでの三匹を迎えに行くのにことごとくつき合わされ、あとは最後の一匹となった時に、何日も何十時間も、カレー抱えて同じ道を練り歩いてごらん? 流石の僕もこうなったらどうあっても見つけ出そうと思うんだよ……」
 とん。
 いつに無いルックの饒舌に気圧され、無意識に足が後へ下がろうとするが、何かにぶつかった。
 その何かがにゅるうと背後からそのまま手を伸ばし、異常なほどに優しく強張ったシーナの身体を抱きしめる。
 「うふふふううふふふふふう。そおいうことぉー。しかもお、僕はあ、帰るとたいてえ、あの長−い髪の軍師サマにい、おこられてー? 書類とかさせられてー? 僕がこおーんなに頑張ってるのにー、しーなあ、君は僕らをばかにしちゃうんですかー? もくもきゅんのこと、ムササビ一匹とかいっちゃうのぉー?」
 「すいませんゴメンナサイ申し訳ありません勘弁してください俺が悪かったですムササビって素敵だと前から思ってましたええそれはもう大好きですだから放してお願い」
 とりあえず本能の命じるままに、肺から全ての空気を押し出すように謝り倒すシーナ。
 「んー? どうしようかルック?」
 「カレーが落ちるから放せば」
 「ああ、それはたいへぇーん」
 解放され、ぜえぜえ荒い息をつくシーナ。
 今なら心拍数の自己新記録が打ち出せそうだ。
 シュウユウはスイッチが切れず笑っている。
 そんな様子を醒めた目で睥睨しながら仕方ないとばかりにルックが提案する。
 「シュウユウ、そこの放蕩息子も力尽きてるし、さっきもいったけど、あんたも少しは人間の様子に近づいてくれないと、モクモクどころか敵だって近づいてこないよ。一回戻るか休もう」
 「えぇーじゃあ森の村で」
 シーナは全力で頷いた。



 「あー。生き返るー」
 村の食堂で。
 冷たいジュースのストローを加えながら幸せそうにテーブルに伏せるシーナ。
 「しっかしどこにいるんだろうねーモクモク」
 村に入った瞬間から正気に戻ったらしいシュウユウがため息混じりにぼやく。
 「え? どこって、場所しらないで探してたの!?」
 その発言に驚くシーナ。
 「いや、大体はわかるけど。でも今までと違ってて」
 「マクマク、ミクミク、メクメクはそれぞれ『道』だったんだけどね。モクモクだけ『森の村周辺』なんだよ。どこまでが周辺、なんだか」
 「とりあえず広めの範囲でねり歩いてるんだけどね」
 「へ、へぇー。てかさ、そもそも歩いてるだけで見つかるもんなの?」
 「うん、歩いてるといつの間にか後ろにいたり、戦闘中に手助けに来てくれたり、向こうから近づいてくれるから」
 「いつのまにかうしろって。ところで、ムササビの居場所なんてどうやって調べたん?」
 「リッチモンドに調査させたんだけどね。仕事はパーフェクトに、が信条だし、間違いないとは思うけど」
 「ふーん」
 「ほんと、どこにいるんだか」
 頭をがりがりと掻き、運ばれたスパゲッティを口にする。
 「ムクムク達も待ってるし、早く会いたいよ本当」
 「あ、何? やっぱムササビ同士、仲いいんだ?」
 「というか、同じ戦隊らしいね」
 「あれ? ルックよく知ってるね」
 「……別に」
 「……あれ? あのさ、戦隊ってなに? とか思うのはとりあえず止めておいて、今思いついたんだけど」
 「何?」
 「くだんないことなら切り裂くよ」
 「いやさ、つまりムクムクとモクモクって友達なんだろ?」
 「うん」
 「でさ、シュウユウ、お前ムクムクの言ってること分かるんだろ?」
 「うん。感覚で」
 「……そうか」
 「え?」
 「あ、ルックも気づいた? だからさ、ムクムクならモクモクの詳しい居場所、知ってんじゃないのーって」
 「あ」
 「ね?」
 「シーナ」
 「おう」
 「愛してる」
 「おー、じゃあ今度美女だけのパーティーで俺を連れて行ってくれ」
 「分かった! じゃあ皆、さっさと食べていざゆかん、ムクムクの元へ!」
 「……食べていくんだ」
 「いかなる場合でもお残しは許しません」



 「くくくくくくくくくくくくくくく」
 「ふふふふふふふふふふふふふふふ」
 森の中、不気味な二重奏が響き渡る。
 運ばれた料理を綺麗に片付けて。
 急いでムクムクに会いに行き、地図をひろげて指をさしてもらった瞬間、シュウユウとルックの表情が一変した。
 怯えるムクムクにお礼をいい、嫌がるシーナを無理やりひっぱっていき、指定された場所へとルックのテレポートで一気についた瞬間。
 人目のある城では押さえられていたものが解き放たれたらしく、悠然と立ちながらただ二人は笑い続ける。いや、厳密に言うならば一人は顔も声も笑っているが、禍々しいオーラを発しており、今一人の顔は完全に無表情、声も平淡でただ同じ音だけを出しながら寒々しい気を放出していた。
 哀れなるただ一人の正気を保ったシーナが恐る恐る声をかける
 「いや、あのさ、二人とも、気持ちは分かるけど、少し落ち着け、な? モクモクも怖くて逃げちゃうぞ?」
 「くくくくく、ああ、そうだね。ところでねえ、ルック君」
 「ふふ。なんだい? 軍主殿」
 「この場所を、君ならなんて表現する?」
 「そうだね……森の村への道から一つ下がった小さな森への窪みの入り口、かな」
 「うん、まあ、そんなとこかな。少なくともここは」
 「森の村の周辺とは」
 『言えないね』
 そう。
 ムクムクがあっさり教えてくれたところは、リッチモンドの情報とは違っていた。
 「リッチモンド……」
 「今は、何も調査してないよね」
 「うん。城にいるよ」
 「僕も行くよ」
 「ああ、二人で挨拶に行こうね」
 「パーフェクトなお礼を、ね」
 「うん、でもその前にモクモク」
 「ああ、そうだね」
 「どちらが懐かれるか勝負だよ」
 「まだ言ってんの」
 「勿論。もともとその為のカレーだし」
 「まあ、好きにすれば」
 「するよ。じゃあ行こう。 ……あれ、どうしたのシーナ」
 ついてくる気配がないのをいぶかしんで振り返ると、なにやら胸で手を組み、目を閉じて顔を空へ向けていた。
 「シーナ?」
 再度の呼びかけで、ようやくこちらに向き直る。
 「どうしたの」
 首を可愛らしく傾げて質問すると、何故か視線だけはそらしたまま
 「いや、ちょっと哀れなんでお祈りを……」
 「ふうん? 優しいね。行くよ」
 


 恐らく正しい場所を歩き始めて10分ほど過ぎたとき。
 がさがさ、と木々が揺れ――
 べしんっ。
 背後でいい音がした。
 「――きたっ!?」
 「モクモクっ!」
 「え、な、なに?」
 素早く反応し、音速で振りかえるシュウユウとルック。遅れてシーナ。
 そこには、この数日間待ちに待ち望んだ存在がうつ伏せに倒れていた。
 「ム〜、ム〜」
 じたばたじたばた。
 ふっくらとした小さいを懸命に動かし、なんとか起き上がろうとする。
 「大丈夫かい。ホラ」
 うっすらと微笑まで浮かべて、そっと手を差し伸べ助けるルック。
 「うそん」
 そのありえない光景に硬直するシーナ。出遅れたと唇を噛むシュウユウ。
 「ム〜」
 起こされ、ぺこりと頭を下げてから、改めて何事もなかったかのように、ぷっくりとした身体でびしいっとポーズを決めるモクモク。にこにこと目の色が分からないほどに笑っている。
 「か、可愛い……」
 陶然とするシュウユウ。
 「まあ、可愛いけど、ちょっとなんか太ってな」
 ばき。
 「余計なことは言わなくていいんだよ。君は本当に礼儀がなってないね」
 「そうそう。それにそこがまた可愛いじゃん。 ――こんにちは、君がモクモクだよね。僕はシュウユウ。よろしくね」
 きらきらと営業軍主スマイル魅力全開で挨拶をするシュウユウ。ごそごそと懐を探り、保存容器を取り出す。
 「これ。カレーなんだけど、良かったら食べる?」
 「ムー、ムム〜!」
 ぱか、と開封と同時に広がる独特の香りに身を乗り出すモクモク。カレー好きの情報はあっていたらしい。
 「はい、どうぞ」
 「ム〜」
 至福の表情を浮かべ、早速カレーに口つけるモクモク。笑顔のせいか体形のせいか、他の四匹に比べ細く見える目がより細くなり、ふわふわした毛皮ごしにもほんのり頬がピンクに色づいているのが見える。
 「本当に可愛いなー。君は黄色いマントなんだね。うん、雰囲気にぴったり。凄く似合うよ」
 「ムム〜」
 褒められ、嬉しそうなモクモク。
 「えへへ」
 その反応が嬉しいシュウユウ。
 それを眺めるルックの態度もどことなく嬉しそうで、先程までと同一人物とは思えないなと、内心苦笑しながらつられてかなんだか嬉しくなるシーナ。
 幸福感いっぱいの絵がそこにあった。
 「ム!」
 「わあ、はやいね。はい、お粗末さまでした」
 「じゃあ戻ろうか」
 「そうだね。じゃあ」
 「ム〜?」
 膝の上のモクモクをいったん降ろし、ルック、シーナの間に割り込み手を広げ
 「さあ、好きな人を選んでっ!」
 「……馬鹿じゃないの」
 「五月蝿い。さあ、おいでーモクモク」
 「つーかコレ俺も混ざってんの……?」
 「ム、ム〜?」
 突然の展開に驚くモクモク。
 選べと言われても。
 カレーをくれたシュウユウという人は好きだし、助け起こしてくれた緑の人も優しいし。もう一人の一番背の高い人は……
 「ム? ム! ムム〜!!」
 「え、嘘」
 「……」
 「ちょ、なんで俺!?」
 モクモクが喜んで抱きついてきたのはシーナだった。
 ぴょーんと跳んで、シーナの胸にすりすりと顔をすり寄せる。
 放すわけにもいかず、とりあえず抱きとめてなされるがままのシーナ。その顔は早くも青ざめている。
 そして
 「…………シーナ」
 当たって欲しくない予想通りに横から低い低い怨嗟の声が。
 「ルックならまだしも、いやそれでもやっぱりムカつくけど。なんで、君なのかな?」
 「さ、さあ……?」
 もはや青を通り越して白く漂白されつつあるシーナ。
 その間もモクモクは顔をこすりつけてくる。
 「……あ」
 その様子に何か気づいたルック。
 「へ?」
 「? ルック?」
 黙ってシーナに近づき、モクモクと同じように胸に顔を近づける。
 そして
 「……やっぱり」
 「なにが?」
 不思議な行動にまばたきをするシュウユウ。
 そこに告げられる事実。
 「カレーの、匂いがする」
 「…………は?」
 「多分、ずっとカレーを抱えていたから匂いが移ったんだろうね」
 くだらなそうに吐き捨てるルック。
 「えっとじゃあ」
 「そのコがシーナに懐いてるのは、多分染み付いたカレーの匂いが好きなだけだと思うよ。つまりはシーナにだけ持たせてたあんたの自業自得」
 「うわああああああああああっ!?」
 


 「あ、お帰りなさいみんなー。あー! モクモクくん、やっとみつかったんだねぇ!」
 「うん、ありがとう! じゃあちょっと僕たちお風呂入ってくるから!」
 「うっわ。城戻ると俺でも分かるわカレーの匂い」
 「……ということは、僕とシュウユウもこれまでの8日帰るたび、こんな匂いを撒き散らしてたんだね……」
 「ヘコむからそんなこと言うな!」
 「じゃあねービッキーちゃーん、まったねーん」
 「ほら、さっさと行くよ」
 「ム〜?」
 「じゃあねーみんなー。 ……でも美味しそうでいいと思うんだけどなぁ」
  


 「お風呂からあがったら再勝負ー」
 「えー、俺はもう不戦敗で」
 「だめー」
 「……ねえ、もう五月蝿いからあいつに抱きついてやってくれる?」
 「ム〜?」
 「今度カレー奢ってあげてもいいよ」
 「ムムー!」



 再勝負、裏取引気づかなかったシュウユウは見事勝利の栄冠を勝ち取りご満悦だったとか。
 そしてさらに翌日、顔の原型をなくしたリッチモンドが湖に浮かんでいたところを漁師に発見されたが、ただ震えるだけで犯人は分からずじまいだったそうな。



 「シュウユウさん」
 「何ですか? ホウアン先生」
 「リッチモンドさんの怪我ですが、鋭利な風で切り裂かれたようなものと、打撲系の、例えばトンファーみたいなものの傷が主なんですが、何か知りませんか?」
 「さあ? 最近は危険なところへの調査も命じてませんし」
 「うわ言でごめんなさいごめんなさいシュウユ」
 「センセ」
 「……なんです?」
 「因果応報とか、口は災いの元とか、そんな諺を思い出しました」
 「……そうですか」
 「あと君子危うに近寄らすとか触らぬ神に祟り無し、とか。先生は頭いいですよね」
 「……とりあえず、ほどほどに」
 「はあーい」
 やはり、犯人が見つかることがなかった。



                       END


ムササビコンプリート!!
誰がモクモクに懐かれるか。本当の正解はシーナですが、当たった方はいらっしゃるのでしょうか……。 実際は最後までルックとの二人旅でしたが、かかった時間はもっと酷いという現実……。おのれリッチモンド……!! ちなみにカレーを持って死んだ目でうろついていたのも実話です。





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