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注意：ここからは周りにＳＨを語れない管理人が思い余って解釈なり感想なり妄想なりを思うがままに書きつづっています。 とにかく語りたくて仕方のない管理人ですので、正直、曲を聴いたことのある人ならわざわざこんなこと書かなくたって知ってるよ！ 的内容もあるかと存じます。 謎の多いＳＨの歌詞。確固たるイメージを持たれ、曖昧な記述や妄想を赦せない方はご覧にならない方が宜しいかと存じます。 また、これから聴くけどネタバレは厭、という方もご注意下さい。ほぼネタバレです。 大丈夫、読んでやってもいいかな、というありがたいかたは恐れ入りますがスクロールプリーズ。 Side：ＡＢＹＳＳ Ａｒｋ 特に好きな曲の一つ（最初から解釈じゃない）。 かなり曖昧ながら多分状況操作された人が、どのような行動をするのかを研究しているような機関・組織にいる披験体１０９６、通称「ソロル（妹の意）」。 彼女は同じく披験体１０７６、通称「フラーテル（兄の意）」と愛し合っていた。 海馬を操作されていたと思われる彼女達が血の繋がった兄弟であるかは不明だが、ある日、近親相姦という禁忌に耐え切れなくなったフラーテルが、心を偽り、ソロルを拒絶し、冷たい言葉を投げつける。 深く傷つくソロル。何故？ あんなに愛し合っていたのに。 そんな彼女に与えられた救い。「アーク」と呼ばれるナイフ。 ナイフを握りしめたソロルは、涙を笑顔に変え、フラーテルに詰め寄る。 「楽園へ還りましょう。お兄様」 突き立てられた凶刃。 最愛のフラーテルが倒れたその時、ソロルは確かに愛し合っていた日々、楽園に還ったのでしょう。 ちなみに「箱庭騙る檻の中で……」という台詞は、監視卿が過去に婚約までした恋人に言われた台詞かと思います。 Ｂａｒｏｑｕｅ これは……歌は一切なく語りだけですので、つまり、そういうことなのだろうと……。 Ｙｉｅｌｄ ある意味解釈が一番難しい歌。 かなり私的解釈ですが…… 一人娘はせっせと種をまく。 子供の作れぬ体で。子供を宿す事を夢見て。 不毛な行為？ ……私の気持ちが分からない君は幸せね。 一夜かぎりの情事でも構わない。 それでも女は「永遠（子供）」に出来るから。 不毛な恋？ ……やっぱり君は幸せね。 夏が過ぎれば、出産ね。 甘い恋心。でも彼には別の女性がいて。 ああ、どうして人は相応しい時に、相応しく出会えないのかしら。それでも私は幸せになりたいの。 もぎ取れないなら、刈り取ればいいじゃない？ そして一人娘は男の首を刈り取る。甘い恋心のままに。 かなり妄想でしかないのですが、「変わらぬ過去・訪れぬ未来」からきっと一人娘は子供の生めない体ではないかと……。 それ故私としては「３−１＋１−２」は 「二人の女・一人の男 − 一人の男 ＋ 仮面の男 − 一人娘・仮面の男」 という式になります。 子供と両親論には真っ向から対立してしまう意見で恐縮ですが、「最後に現れたのは仮面の男」なのでこちら派です。ですが結局は「問題なのは個の性質ではない」ので、どちらでもとれるという考えにもなってしまうのですが。 ……やっぱり難しい…… Ｓａｃｒｉｆｉｃｅ 妹は精神・もしくは脳に異常があったと推測されます。 しかし、妹はとても可愛らしい。 障害者故に無邪気な愛らしい妹と、器量が悪い（と姉は思っていますが、僻みが入っていそう。多分人並みだったのでは）姉。 恐らく「妹はこんなに可愛らしいのにおねえちゃんは……」的に比較され、惨めだった姉は、妹なんて死んじゃえばいいのに、と思ったりもしたが、いざ本当に妹が高熱を出したりするとすぐに「ごめんなさい神様。あの願いは嘘なんです」と本当は妹思い。 妹の熱は下がったが、しかし今度は母が倒れる。（父はもとからいない模様） そして母が今際の時に託した言葉の通り、妹を守るため、生きるために朝夕働く姉。 村の女達はしだいに冷たくなっていったが、男達は優しかった。暮らしは貧しかったが、姉妹二人寄り添い生きてきた。それなりに幸せだった。 ……姉の視点では。 器量のよい妹。 そして、障害のある妹。 姉は朝夕働いている。 優しい村の男達は、そんな妹に性的虐待を加え、恐らくその行為の意味を知らない妹は姉に何も話さない。だから、姉は何も知らない。 そしてある晩、ついに妹の妊娠が発覚。 皆で色々遊んでました、とは勿論言えない男達はただ目くばせを交わし、口を噤む。 重い静寂。 しかし、そこに妹の頬を張り飛ばす仕立て屋の若女将。 それを合図に、せきをきったように断罪の言葉が妹につきつけられる。 「泥棒猫」「恩知らず」……この台詞と、態度が次第に冷たくなっていったことから村の女達も察していた模様。 状況を理解出来ない、もしくはしたくない姉は、それでも妹を守ろうと若女将に掴みかかる。 が、多勢に無勢。あっさり地面に叩きつけられる姉。 暴行を加えられたのか、唇を切ったのか。 朱に染まる視界（暴行でなければ倒れたショックと思われる）土と血を口に含んだまま聞く頭上の口論。 「誰も相手がいないのなら純潔のまま？」 「悪魔との契り……」 「それでは災いの種だ」 「マリア様の例もある」 「しかし誰もガブリエルを見ていない」 そして告げられる神父の怒声 「火あぶりだ！」 絶望の中、姉は思う。「悪魔とはお前たちの事だ！」 そして、妹は最期にずっと自分を守ってくれた姉に「ありがとう」と言った。 姉は思う。 優しい妹は、傷付けられ、それでも優しい妹は、全てを赦すのだろうと。 でも。 私は絶対に赦さない そして姉は村人達を焼き殺しながら（方法としては、どうも神父の発言力が強い事と、宗教性が強そうな村であるということ、パッケージで焼かれているのはどうも教会のみ、という点から、ミサか何かで協会に人々が集まっている時を一網打尽にしたのではないかと。村規模の協会で、構造に詳しければ簡単でなくても出口の封鎖と火付けは可能……かな、と）凍った笑みを浮かべ叫ぶ 「罪深きものは等しく灰に還るがいい！」 ……。うん、村人達は等しく灰に還るがいい。姉万歳。ひょっとしたら、というか確実に無罪な子供とかも巻き込まれたろうけど姉に乾杯。 ちなみに私は神父も行為に加わっていたと推測。状況的に、「悪魔との契り」より「姉がいない時に誰かがちょっかいかけた」と考える方がずっと考えやすい中、誰も言い出さずに火あぶり、なんて言うくらいですので。 ＳｔａｒＤｕｓｔ 女は美人だった。 女には恋人がいた。 女は恋人を愛していた。 しかし、その恋人は、どうも女に発言権を認めないタイプの男で、可愛いだけの人形扱いをしたり、自分の自尊心を満たすだけの道具と見なしたり、夜のベットでは首を絞めたりなど、屑のような男だった。 しかし、それでも女は男を愛していた。 ある夜。夜空を見上げ、囁きあった甘い言葉。 よくある、でも幸せなひと時。 それを永遠だと信じていた。 例え私といるつかの間、あなたが過去の思い出に浸っていたりしても。 今は屑でも構わない。いつかあなたの星になれるなら あなたの目に、私は輝いている？ そう思っていた。 しかし、偶然とはいえ、女は見てしまう。 お揃いの白い服を着て、幸せそうに寄り添い合う、男と、見知らぬ女の姿を。 女が好んで着るのは赤。 男が着ているのは白。 見知らぬ女が着ているのも白。 お揃いの、白……。 その姿を見てしまった女は、衝動に駆られ走り出す。 星……あなたが私を狂わせたのは何故？ 赤い服。赤い靴。赤い口紅。赤い薔薇。 すれ違う男達はほら、皆振り返るのに。 左手に花束。右手には……あなたと交わした約束。 そして女は男を撃ち殺す。 朱色に染まる男の服。 見知らぬ女ではなく、私と同じ、赤。 お揃いね私達。お揃いね。ああ幸せ 喜ぶ女。しかしそれは束の間 なぜ……なぜなの……何故なのよおぉぉぉ！！ 女の絶叫。 赤くお揃いになったはずの女と男。 しかし、男の服を染め上げる赤は、酸素に触れ、酸化し、黒へと変化する。 それは、二人が一つになることはもう永遠にない、ということを示していた…… ということでアビスサイド終了。 彼女たちはこの後仮面の男に連れ去られ、パレードに行くわけですね。 続いて楽園サイドに。宜しければお付き合い下さいませｖ |