「やあ、ガスパー。遊びに来たよ」 「うっ!? い、いや、タクトさん、こんなところに来て、グレミオさんに怒られるんじゃ……?」 「ありがとう、じゃあ始めようか」 「いや、そ、そう、実はもう今日は」 「はい3000ポッチ」 「……勘弁して下さいよ〜」 「まだ始まってもいないのにおかしなことを言うね。じゃあ、ふりなよ」 「…………入ります……」 「――なんてよく言われたな。客を選ぶなんて、酷い話だろう?」 「あーあーあー! よく分かるソレ! 僕もしょっちゅうだし。普段稼いでんだから逃げんなっつーの」 「全くだね」 「てなわけでここにもちんちろりんあるけど。勝負する?」 「いいのかい?」 「おう。シロウの金でスレイ軍のじゃないし。じゃあ、どっちが稼げるか勝負な!」 「ああ、勝負ってシュウユウと」 「当たり前じゃん?」 「ふふ。いいよ」 「なんか賭ける?」 「夕食でいいんじゃないか」 「それ、どうせ負けた方もそれぐらい余裕で稼ぐじゃん」 「だってお遊びだろう?」 「まあね。行こっか」 「うん」 悪夢のちんちろりんにより、シロウが泣きながら謝るのは30分後。 |